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多民族・多文化国家のオーストラリアは、ユニークかつ理想的なコスモポリタン社会を形成しており、そこで生活するだけで多様な価値観が学べ、グローバルな視点で考え行動できる国際人としての資質を養うことができます。国際化が加速度的に進む現在、英語力はもちろん、様々な文化や価値観を理解する能力が強く求められています。感受性豊かな10代での海外生活体験は、こうした能力を大きく育てることにつながります。
英語を母国語とするオーストラリアは、生きた英語の習得にも最高の環境であると同時に、治安が良いので子供にとっても安全で暮らしやすい快適な生活環境といえます。学校教育の場でも、個性を生かす柔軟で実践的なカリキュラムが用意されており、最新の教育設備を完備した優れた学習環境の中で、子どもたちは自分自身で考え、自分の資質を育みながらのびのびと学校生活を楽しんでいます。もちろん、留学生に対するサポート体制も万全なので、安心して楽しい留学生活が送ることができるでしょう。
オーストラリアの初等・中等教育(小学校から高校)は12年制ですが、日本のような6・3・3制ではなく、州によって異なるシステムを持っています。通常、準備学級(Preparatory Year)を経て、1年生から6年生(または7年生)までが小学校、7年生(または8年生)から中学・高校に入学し、12年生までが学校教育となっています。中学・高校は一貫教育です。
義務教育期間は学年ではなく6歳から15歳(タスマニアのみ16歳)までと年齢で定められており、一般的には10年生で義務教育を修了します。10年生を終えた時点で進学できる専門学校のコースもありますが、大学や専門学校への進学希望者は11・12年生に進み、将来進む道を考慮して専門分野に沿った選択科目を履修します。大学入学にあたっては日本のような受験制度はありませんが、12年生終了前に各州の「統一高等学校資格試験(HSC-High School Certific-ate)」を受けた上で、その点数及び学業成績に応じて入学できる大学およびコースが決まります。
呼称は、中学校を「ジュニア・セカンダーリー・スクール(Junior Secondary School)」、高校の11-12学年を「シニア・セカンダリー・スクール(Senior Secondary School)」と呼びますが、中学・高校は一貫教育で、一般的にはセカンダリースクール(Secondary School)またはハイスクール(High School)と呼ばれています。
| 中学・高校: 7~12年 | 首都特別地域(ACT)、ニューサウスウェールズ州(NSW)、ビクトリア州(VIC)、タスマニア州(TAS) |
| 中学・高校: 8~12年 | サウスオーストラリア州(SA)、ノーザンテリトリー州(NT)、クイーンズランド州(QLD)、ウェスタンオーストラリア州(WA) |
オーストラリアでは、公立・私立を問わず、中学生や高校生の受け入れを行っています。州や学校によって受け入れ規制が異なりますので、留学目的地の受け入れ態勢を確認する必要があります。また、オーストラリアの詳しい教育制度は「オーストラリアの教育制度」をご覧ください。
州立校(公立)と私立校があり、州立校が約7割を占めます。州立校はほとんどが共学ですが、私立校の約3分の1は男女別学です。州立校は基本的に無宗教ですが、私立校の多くはキリスト教などの宗教系です。ほとんどの学校が、生徒の個性を伸ばす特色のある教育を推進しており、近年、音楽・芸術、数学・科学、スポーツなどの特別専攻コースを併設する学校も増えています。また、高校卒業後に海外で進学を考える学生を対象にした「国際バカロレア」コースを実施する学校もあります。
※国際バカロレア IB:International Baccalaureate世界の120を超える国々で認められている国際的な大学進学資格。日本でも260以上の大学が認定。
生徒のスキルや興味を満たすために、多様な科目が取り入れられています。学習科目には、国語(英語)、数学、社会、科学、環境学、外国語、コンピューター、保健体育、技術、家庭科、音楽、芸術、演劇などがあります。また、多文化・多民族国家として、様々な外国語が教えられています。特に日本語は最も人気の高い外国語で、多くの学校が取り入れています。将来の就職をふまえた実用的な科目も多く、希望に応じてワークエクスペリエンス(職業実習)の機会も手配されます。
11・12年生では、各自がその後の進路に合わせ、将来的に専攻したい分野に関連した必要科目を選択します。用意されている選択科目は、学校によって異なります。また、専門学校と協力・連携体制をとっている学校も多く、在学中に専門学校資格であるサーティフィケート1あるいは2の取得も可能です。
州や地域、期間によって異なりますが、通常公立の中学・高校へは条件を満たせば入学ができます。私立の場合は受け入れをしている学校とそうでない学校があります。また私立の場合は、学生ビザを取得するか、親の学生ビザかビジネスビザの扶養家族としてビザを取得しないと受け入れてもらえない学校もあります。
基本的に、学業成績と英語力のレベルが入学の条件となります(特別専攻コースを希望する場合は別途試験が課される場合もあります)。学業成績は、通常5段階評価で平均3以上が必要です。英語力が充分でない場合は、学校の指示に従って、まずは集中的に英語トレーニングを受けます。

留学生が多い学校は、学校に付属の英語学校(ESL)があり、そこで英語を学びながら、英語力がついた時点で進学が許可されるシステムになっています。多くの私立校や地方の公立校など、留学生が少ない学校には英語学校の併設がなく、事前に独自に英語力をつけたうえで、その学校の面接や入学試験を受けなければなりません。留学生が多い学校では、英語が多少できなくても留学生だからという視点で見てくれ特別なケアもありますが、一般の学校では留学生であっても普通の生徒と変わりない扱いとなりますから大変です。英語学校に通う期間は本人の英語力次第ですが、一般的には半年から1年で、次の学期の初めから一般クラスに編入します。また、編入後も英語のトレーニングやサポートを受けることができます。
いくつかの私立語学学校では、ESLのない学校への入学に焦点を合わせ、現地中学・高校入学のための進学準備コースを併設しています。授業内容は学校によって特徴があり、時間割が学校のように1時間目英語、2時間目数学、3時間目理科のように、実践的なカリキュラムを組むところもあれば、徹底的に英語でプレゼンテーションができるように授業を行っているところもあります。また、少人数で行う語学学校では、アットホームな雰囲気で授業を行い、一日でも早く中学や高校に入れるようにゴールを決めて取り組みます。
高校進学準備コースとは、オーストラリアの7~12学年(日本の中学1年~高校3年)に編入するために必要なコミュニケーション英語力の強化と、実際に7~12学年で教えている数学や科学、歴史、美術などの教科で使われる英語の指導を行ない、授業に即対応できるようにするプログラムです。もちろん、各英語学校によってカリキュラムの内容は異なります。
オーストラリアでは、7~12学年(8~12学年)を「高校(High School)」 と呼んでいるため、コース名称が「高校進学準備コース(High School Preparation)」となっています。
18歳未満の海外留学生には、ガーディアン(オーストラリアにおける親代わり)の指定を各州政府によって義務付けられています。このガーディアン制度は、基本的には各州政府の認定を受けた社会的責任を担える人が指定されていますが、ホームステイ先のホームペアレンツ(ホストファミリーの両親など)が成ってくれるケースもあり、ケースバイケースです。ガーディアンは非常時の連絡先となるだけでなく、生徒が悩みのある場合などは相談相手になり、問題解決の手伝いをする役割を担います。未成年の単独渡航の場合、シェアハウスなどで生活をするのではなく、生活の監視・指導をしてくれるホームステイにするべきです。
オーストラリアの大学への進学希望者は、12年生終了前に各州の「統一高等学校資格試験(HSC- High School Certificate)」を受け高校修了資格を得た上で、その点数と学業成績などが総合的に評価され、大学の合否が決定します。留学生で総合評価が大学進学レベルに満たない場合は、大学付属英語学校や提携教育機関が実施しているファンデーションコースに進み、コース修了後に大学の本課程に進学することもできます。
オーストラリア以外の海外の大学に進学を希望する学生は、「国際バカロレア」コースを併設する高校で国際バカロレア・ディプロマ(IBDiploma)を取得することによって、海外の主な大学に出願することができます。
また、日本の大学への進学を希望する場合は、海外の高校で学んだ生徒を対象とした「帰国生入試」、留学経験や語学力など得意分野をアピールできる「推薦入試」や「AO入試(アドミッション・オフィス入試)」での受験も可能です。入試形態、出願条件、受験時期等は大学により異なりますので、各大学の入試情報を早めに確認しましょう。
中学生、高校生にとって留学は珍しいことではなくなりました。自分にとって本当に適した教育環境を探してみたら、その環境が国内ではなく国外にあったから留学したといった文脈で語られる時代が近く来るのかもしれません。
中学・高校生の留学には、まず本人の強い目的意識と、家族の理解・協力が不可欠です。「海外留学」という言葉に踊らされ、憧れで海を渡る歳にしてはやや幼すぎます。大人でも留学中に失望感や不安感を感じることがあるのですから、多感な10代が考えること、感じることは想像以上です。最悪の場合は留学断念、途中帰国という事態が生じていることは考慮にいれておくべきでしょう。
また、短期間であれ、長期間であれ、未成年である年齢の一時期を海外で過ごすのですから、保護者が同伴しない留学の場合は特に親子のコミュニケーションが不可欠です。側にいない分、普段以上の配慮と情報交換が必要でしょう。多感な時期だからこそ留学で得られるものは大きいですが、反対に若すぎて大変なこともたくさんあります。言葉の壁はもちろんのこと、いつも近くにいる親が側におらず、問題があったら自分で考え処理をしなくてはならない環境であることは大きなプレッシャーです。カルチャーショックもあるでしょうし、寂しさもあるでしょう。決して楽しいことばかりではなく、大変な苦労を伴うこと、そして、それを親子で乗り越えなければならないことを心得ておきましょう。
州、地域、留学期間、中学・高校によって授業料などが大きく異なります。目安としては、学費が年間$8,500~$20,000程度、学費のほかに、入学申込金、滞在費、生活費・雑費、教科書・教材費、制服代、課外活動費、留学生保険やその他の保険料を考慮に入れる必要があります。
詳しくはSeekStudy.comまでお問い合わせください。
留学生健康保険(OSHC-Overseas Student Health Cover)とは、オーストラリアへ学生ビザで留学する人が必ず加入するように義務付けられている保険です。詳しい情報は「海外留学生保険(OSHC)」をご覧ください。
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